†赤髪の冒険者ジーク†~西国魔都魔道騎士団編~
すると…。

俺達の立つ大地から無数の青白い光の玉が飛び出した。
それは恐ろしくも美しい光景だった。
無数の光体は、アルの周りをまるで蛍のように飛び交っていた。
正にそれは光の乱舞、悲しい運命に翻弄された命達の刹那の舞。


「すげぇな…。」

「ああ、これが噂に聞く魂送りの儀式なのだな。魔道都市でもこれが出来る人間はほんの一握りだと言うが…実際に見ると身体の毛が逆立つな…。」

「なんだブレイド、怖いのか?震えているぞ?」

シールズがブレイドの横顔に視線を送り、フッと鼻で笑った。
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