†赤髪の冒険者ジーク†~西国魔都魔道騎士団編~
カシャカシャカシャ


「へえ、ファレルの奴、やけに張り切っているじゃないか。」

俺達の先にたって、鎧を鳴らし傾斜のきつい斜面を駆け下りて行くファレル・レオンバルトの後ろ姿を俺はのんびりと見送った。

「アイツ…どういう訳かいつもジークをライバル視しているもんなぁ。どうせお前より先に隕石を見つけて手柄を立てるつもりなんだろうよ。」

ブレイドが俺を見てニヤニヤと笑った。
ファレル・レオンバルト…あまり人の好き嫌いの無い俺だが唯一苦手と言えるのが奴かもしれない。
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