†赤髪の冒険者ジーク†~西国魔都魔道騎士団編~
「うわあぁあっ!」
ファレルは悲鳴をあげ右目を押さえると、その場にバタリと倒れこんだ。
「ファレル、大丈夫かっ!」
シールズが真っ先にファレルに駆け寄り、彼の身体を支えた。
「ううっ、だっ大丈夫です…。何か埃の様な物が目に入ったようです。ご心配をおかけしてすみません。」
ファレルは右目を瞑り、右手でそこを隠したままシールズの介添えを借り、ヨロヨロと立ち上がると申し訳なさそうに頭を垂れた。