†赤髪の冒険者ジーク†~西国魔都魔道騎士団編~
【皇太子セザリオン】
「ここは私の部屋だ。楽にしなさい。」
部屋の扉を開け、俺を中に招き入れたランス団長はゆったりとくつろいだ表情で正面の樫の椅子に腰を下ろした。
「君もそこにある椅子に掛けるといい。」
「いいえ。私はこのままで…。」
俺は緊張した面持ちで彼の薦めを断り、その場に直立不動のまま彼の顔を見つめていた。
「そうか。それでは先程の質問の続きから始めようか。」
「何故騎士になりたいかですね?それは…私がこの先の人生を送る上で、己を守る剣の技は欠いてはならぬものだと…そう思ったからです。」
部屋の扉を開け、俺を中に招き入れたランス団長はゆったりとくつろいだ表情で正面の樫の椅子に腰を下ろした。
「君もそこにある椅子に掛けるといい。」
「いいえ。私はこのままで…。」
俺は緊張した面持ちで彼の薦めを断り、その場に直立不動のまま彼の顔を見つめていた。
「そうか。それでは先程の質問の続きから始めようか。」
「何故騎士になりたいかですね?それは…私がこの先の人生を送る上で、己を守る剣の技は欠いてはならぬものだと…そう思ったからです。」