†赤髪の冒険者ジーク†~西国魔都魔道騎士団編~
“頑固な奴だ”そう呟くと彼は口を閉ざし、再び俺の顔をあの深く蒼い瞳でジッと見つめた。
いかなる言葉を発するよりも雄弁なその瞳は、俺の心を掻き乱した。
(ダメだ。この人に嘘はつき通せない…。)
俺は観念し、胸元から紋章の入った黄金のペンダントを引きずり出し金の鎖を引きちぎるとランス団長の目の前に差し出した。
彼は俺の手からペンダントを受け取り、そこに刻まれた紋章を見た。
いかなる言葉を発するよりも雄弁なその瞳は、俺の心を掻き乱した。
(ダメだ。この人に嘘はつき通せない…。)
俺は観念し、胸元から紋章の入った黄金のペンダントを引きずり出し金の鎖を引きちぎるとランス団長の目の前に差し出した。
彼は俺の手からペンダントを受け取り、そこに刻まれた紋章を見た。