†赤髪の冒険者ジーク†~西国魔都魔道騎士団編~
「おい、ジーク!どうした?急にだんまりを決め込みやがって!」

ブレイドに頭を小突かれ、俺は我に返った。


「っ、痛ぇなぁ…。」

俺はニヤリと笑い、ブレイドに殴りかかる真似をしながらシールズを振り返り言った。


「なぁ、シールズ、魔都へ帰ったら皆で親父さんに会いに行こう!デッカイ花輪と極上のワインを持ってさ!」

シールズは、驚いた表情を浮かべ見つめていた焚き火の炎から視線を上げたが、すぐに優雅な笑みを口元に湛えて答えた。
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