†赤髪の冒険者ジーク†~西国魔都魔道騎士団編~
「ああ…行こう。皆で一緒に。」
俺達四人は顔を見合わせ静かに微笑んだ。
「それでは…。亡きランス団長に弔いの歌を捧げよう。」
ブレイドが、脇に置いてあった愛用のリュートを抱えると弦を爪弾いた。
シンと冷えた冬の空気を、澄んだ音色に乗ったブレイドの美声が溶かしてゆく。
俺達は、暫しの間死者を讃える歌に耳を傾けた。
リュートの旋律が最後の部分にさしかかろうとしたその時だった。
闇に響く恐ろしい悲鳴が、俺達の穏やかな時を一瞬で奪い去った。
俺達四人は顔を見合わせ静かに微笑んだ。
「それでは…。亡きランス団長に弔いの歌を捧げよう。」
ブレイドが、脇に置いてあった愛用のリュートを抱えると弦を爪弾いた。
シンと冷えた冬の空気を、澄んだ音色に乗ったブレイドの美声が溶かしてゆく。
俺達は、暫しの間死者を讃える歌に耳を傾けた。
リュートの旋律が最後の部分にさしかかろうとしたその時だった。
闇に響く恐ろしい悲鳴が、俺達の穏やかな時を一瞬で奪い去った。