†赤髪の冒険者ジーク†~西国魔都魔道騎士団編~
(ジーク…お前も死ぬんじゃないぞ。)

アイツが簡単にやられるはずがない…そう思いながらも、目の前でシールズの右手を断ち切った邪眼の力を見せつけられると不安が胸を締め付ける。
嫌な光景が何度も脳裏に浮かび消えていった。
抑えきれない憤りはいつの間にか神への祈りの言葉に変わっていた。

「神よ…どうか…我が親友を守りたまえ!」

再び俺は鞭を振るった。
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