らぶ米でぃ!
そんな怒涛の一日もあとちょっと



閉店時間を待ち焦がれ



「食べた客からあとでクレームとか
こないよね?」


なんて思いながら


明日には母親のぎっくり腰が治っているように願い



閉店15分前――――

「あと15分だぁ~」


カウントダウンに入ったとき



ウイ~ン



自動ドアの開く音



まだお客さん来るわけ?


面倒くさいなぁ・・・もう



カウンターの後

座っていた丸イスから立ち上がろうとして・・・





まさか!



そのお客 制服姿の男子高校生は 携帯をいじりながら入って来た。


だから すぐにこっちを見なかった。


だから まだ気付かれてない。



立ち上がりかけて

また

床にしゃがみ込み



「ど・・・どうして?

どうして先輩が?」



私の知ってる人

知ってるって言っても一方的にだけど・・・



滝ノ上 ミナト(たきのうえ みなと)


同じ高校の1コ上の先輩





そう

私が密かに憧れてる先輩なのだ!



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