らぶ米でぃ!
翌日―――

俊太が二階の店に顔見せた。


「ゴメン!」

大一声がそれで


「俺、絶対に浮気はしないよ!

それに大学は、こっちを受けるから。


絶対にコメコだけだから。」



まるで台本通り・・・みたいな?


思わず俊太の顔ジーって見ちゃった私。



「ウソじゃないよ。

それに遠距離なんか大したことないよ。

俺のコメコに対する思いは半端じゃないんだからさ。

どれだけ年月培ってきた分かってる?」


保育所時代からだもんねぇ・・・


「うん。」


俊太がこうやって約束してくれる。


なら

「私も俊太を待ってる。

帰って来るの待ってるから。」


私も信じて待つこと約束するね。


「2年なんてあっという間だよね?」


笑顔で軽く言ったつもりの私

だったけど


「コメコ・・・泣くなよ!」


えっ?


気がつけば

滝のように涙が溢れてて


「コメコに泣かれたら

俺・・・」


俊太にギューってされた。


その腕の中で

黙って泣いた。


泣くのは今だけにするって心の中誓いながら泣いた。


これっきりのさよならじゃないもん。



自分たちじゃどうしようもないこと


だから

今は

それを受け入れて

前に進むしかないんだから・・・・

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