らぶ米でぃ!
『・・すぐ戻るから行ってて。

・・・あ、コメコごめん。あいつらうるさくて。』


ここに俊太は居ない。

今、俊太がどこで何をしてるのかも分からない。


「俊太、クラスの女子って?

どこにいるわけ?

今日ってクリスマスだよ?」


『うん、だからクラスの用事のないヤツらとカラオケでクリスマスパーティーみたいな?』


は?

「クリスマスパーティー?

自分だけそーやって楽しんでるわけ?

ってゆ~か女子の声しかしなかったんだけど?」


『え?男子もいるよ。

つか、コメコが心配するようなこと何もないし。』


平然と言う俊太に

その状況が見えない分


「信じられない!」


違うと思う

けど

言っちゃいけないって思いながら


言わずにいられなかった。


『何で?ただのクラスメイトだし

つか、みんなさあ俺がクラスに打解けられるように気イ使ってくれたんだ。』


俊太が?


「俊太は、どこでも誰とでもすぐ仲良くなれるじゃない?」


私の知ってる俊太はそうでしょ?


「『クラスに打解けれるように』なんて見え見えのウソつかないでよ。」


『は?どうしてそうなる訳?

コメコはさあ、こっちに来てからの俺のことどれだけ分かってる訳?』


どれだけって・・・


「毎日しゃべってるし・・・」


『コメコの周りは、俺がいないだけだよね。

でも、俺は、両親以外の環境まるごと変わったって分かってる?』


俊太の強い口調。

怒ってる・・・


ここは・・・謝るべきなんだろうけど・・・


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