らぶ米でぃ!
「あ~あぁ・・・もう、店番ヤダ」


普段は店番しなくていいように遅くに帰ってた。



でも

今、夏休みなんです!



部活?

文化部なんか夏休みに何の練習があるの?


無い。



「どっかでバイトでもしようかな~」


うちで店手伝ったってバイト料がでるわけじゃなし・・・


「だったら上の店を手伝え。」


いつの間にか配達から帰った父が私の独り言に対して言った。



読みかけの本を閉じ

眉をしかめて父に不満げな視線を送る。



だからぁ~


バイト代が出ないバイトなんかしたくないの!


つか

これバイトじゃなくて


“お手伝い”

でしょ?



「分かってないなぁ・・・」


もう 店番する必要ないなと思い

さっさと部屋に引き上げることにし

店と住居スペースとの間にかかる暖簾をくぐると



「おい、舞子店番は!」


私の背中に向かって叫ぶ父


「何で?お父さんいるじゃん。」


うるさいなぁ・・・とか思いつつ

暖簾を上げ店の方に顔を出すと


「これから次の配達だ。頼んだぞ。」



当然とばかり


何かムカつく


くそオヤジ!




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