らぶ米でぃ!
夕食時―――――

「わっはっは!」

山盛りの白いご飯を食べながら大爆笑の父。

「ちょっとぉ、お父さんご飯粒飛ばすのやめてよね!」

大爆笑の理由は、昼間の俊太の勘違いのこと。

「確かになあ。お前たち全く似てないけどなあ。
八十八は、父さんの若い頃にそっくりだ。」

自慢げに言ってる父。


父親に聞こえないようにボソッと

「若い頃?ジョーダンだろ?」

と言って

父のその頭とお腹を見て

すご~くイヤな顔する八十八。



「なあ、お母さん。そっくりだよな?」

母に同意を求める父。

「あら、そうね。八十八は、お父さんの若い頃にそっくりよね。」

って

追い討ちかけるように言う母。



あ~

今は良くても将来が・・・

って

ものすごくブルーな感じになってる八十八。



いつも自信満々の八十八


でも

これだけはどうしようもないもんね~




人ごと風に密かに笑ってた





「だけど、舞子は、お母さんの若い頃にそっくりだからやっぱり二人は兄妹よね。」


最後の母の一言。


みんなが言う。

お母さんにそっくりだって・・・


ヤダよ!

私だって、ただのおばちゃんになんかなりたくない!


でも

ハゲでもデブでもないから・・・いいかぁ。


「でもよかった。私は、ハゲの心配ないし。」

って

本音をポロリ・・・


「何か言ったか?」

思いっきり八十八に睨まれ


「没収!」


え? あっ!


「あーーーーーっ!」

私の大好きなエビフライがぁ~~~~~!



奪還を試みるも


八十八の口にポイ!


「八十八のバカ~~~~っ!」

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