らぶ米でぃ!
腹の立つことに

エビフライ事件のあとに・・・



そこには

ピッカピカの車


「いいだろ?」

「いいだろって、この車どうしたの?」

「う~ん・・お父様に買ってもらった。」


な・・何?


「お父様って・・・お父さん?」

「しかいないだろ?」



そんな簡単に言うけど

参考書とかとわけが違う。



「ちょっと待ってよ八十八。

どうして八十八が車なんか買ってもらってる訳?」


しかも、車のことなんか全然わかんない私

だけど

この車が国産車でも普通に安くないってことぐらい分かる。



「八十八なんか軽で充分じゃん!

ってか、車なんか必要ないじゃん!」


自分ばっかズルイ!

なんなのこの兄妹の差は?



「まっ、今度助手席に乗せてやるからさあ。

喜べ。まだ、誰も乗せてないんだからな。」


憤慨してる私にそう言ってサッサと運転席に乗り込む八十八。



バタンとドアを閉めると


ウイーンと窓を下ろし


最後に一言。



「舞子もちょっとは俺から学べ。」



「なっ・・・」

なんだとぉ~~~~~~~!!



目の前からビューンって去っていった八十八。



八十八なんか大キライだーーーーーっ!


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