青く輝く未来へ
ーーー…数日前…


香は流夜の部屋にいた


「香 誕生日おめでとう」


「ありがとうリュウ」

2人っきりでケーキを食べながらくつろぐ


「香…こっち来て」

「ん…」


隣に座った香の髪を撫でる


「もうすぐ…始まる。動き出したら2人っきりで時間を取るのは当分無理になるだろう」


「…リュウも大変だから。鳳神の方も関わってもらうから…

…ちょっと寂しいけど我慢する」


流夜は手の力を強めてぎゅっと抱きしめる


「…寂しいのは俺の方だ。卒業式の後、みんなの前に香を出したら何処かに羽ばたいて行ってしまいそうで…」
< 72 / 91 >

この作品をシェア

pagetop