僕の甘甘な想い〜ベッドの上でキミを抱きしめたかった
お兄ちゃんは、ハンドルを握りしめながらフンっと鼻をならす。



クール&不良なイメージを保ってるんだろうけど、ムリがあるから。



ハンドルを握り締めているお兄ちゃんは、手が揺れている。必死で、耐えているんだ。大好きなお姉ちゃんを奪われないか……



シスコンなお兄ちゃんは、お姉ちゃんが大好きだ。私もスキンシップさえなければお姉ちゃんは好きだ。



可愛い物が大好きなお姉ちゃんは、不良なお兄ちゃんは普通みたい。



でも、お兄ちゃんは、ポリシーがあるみたいで可愛くはなれない。だから、歯がゆいんだろう。



可愛くなれない自分に……



「興味ない。真奈ちゃん以外は……」



キッパリと少年は、お姉ちゃんに言う。お姉ちゃんは、ブーブー文句言いながら、頬を膨らます。



そう言えば、今日は服の色変わってるな。少年に似合ってて可愛い。
序でに、青の帽子を被っている。



背中には、少年の体にちょうどあうぐらいのリュックを担いでいた。色は、月を連想させる黄色のリュックだ。



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