僕の甘甘な想い〜ベッドの上でキミを抱きしめたかった
「真奈ちゃんなら、大歓迎だ」



「なら……」



何が良いかな?



窓を見つめながら私は考えた。窓からの景色は、車が動く度にゆっくり進む。



『名前なんて言うの?』



『冬磨』



『じゃあ、冬磨くんって呼ぶね』



今のは……何?



一瞬だけ頭に浮かんだ光景に、額に手をやる。



小さな私?だよね?覚えてないけど……


「冬……磨」



「え?」



少年が、かすかに動揺した。瞳を見開き大きな瞳が私を見つめる。



「冬磨くんって……呼んで良い?」



「だ……大丈夫だ」



< 24 / 65 >

この作品をシェア

pagetop