僕の甘甘な想い〜ベッドの上でキミを抱きしめたかった
「冬磨くんは、照れないんだね?」



「相手による」



私だったら、照れるのかな?



キキィと車は、停車した。乱暴なお兄ちゃんの運転に私と、冬磨くんは、車に頭をぶつける。



ーー次の瞬間誰かが、私の胸に触れたのだ。軽く揉まれ、パッと相手を見ると、冬磨くんは、真っ赤な表情で私を見つめていた。



「っ……真奈ちゃんごめん」



視線を逸らし冬磨くんは、謝って来た。その表情は、今まで見たこともない程、赤くなっていて私は、少しだけドキドキした。



可愛いだけじゃなくて、少し色気も身につけてるんだな。冬磨くんって……



お兄ちゃんが、ガチャンと車を開ける音にハッと我に返り私は、急いで車から降りる。



冬磨くんも、私に続いて車から降りる。どうやら、お姉ちゃんとお兄ちゃんは、もう車から降りていて、私と冬磨くんが最後だったみたい。


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