僕の甘甘な想い〜ベッドの上でキミを抱きしめたかった
番外編

近付くなと言われても……

真奈ちゃんのお兄ちゃんに、トイレについて来いと言われて僕はついて行った。


そこで、言われた。


「もう、妹に近付くな!」



胸倉を掴まれながら……



だけど、僕はあまり恐くない。恐いのは、真奈ちゃんに忘れられている今が一番きついからだ。



「ムリ……」



「良い度胸だな?そんなに好きなのか?お前もう、あれなんだろう?」



「夏休み入る前まで時間はある」



だけど、夏休みが入ったら行かないとダメだ。それが、僕があの人と交わした約束だから。



それまで、僕は……ずっと居たい。真奈ちゃんと……



「は~……俺も甘いな。あいつにむかしの事聞くなよ?もし思い出したら、あいつ壊れちまうかも知んねーんだからよ?」



「昔?」



僕には分からなかった。真奈ちゃんのお兄ちゃんが言っている意味が。
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