僕の甘甘な想い〜ベッドの上でキミを抱きしめたかった
「あ!」



急にタラコクチビルは、立ち上がり叫ぶ。すると、まだ幼い少年がじっと私を見ているのに気がついた。



「真奈ちゃん」



そう言って近付いてきたと思うと、不意に抱き締められた。少年の鼓動の音が聞こえた気がした。



「会いたかった。僕の物になって」



え?



私は、何を言われているか分からなかった。



今僕の物になってって……聞き間違いじゃないよね?しかも、真奈ちゃんって……私の事?



「えっと、人違いじゃないかな?私、知らないよ、キミの事」



少年からばっと離れ私は言った。



「真奈ちゃん……僕は人違いではない」



下を一瞬だけ向けると、少年は顔を上げ真っ直ぐに私を見ながら言った。



その瞳からは、嘘とか冗談で言っている感じはなく。本気だと伝わった。
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