僕の甘甘な想い〜ベッドの上でキミを抱きしめたかった
「ね?冬磨くん、明日暇?」



「明日?」



冬磨くんは、私の唐突の意見に目を丸くする。



「明日は……暇な筈だ」



「本当に!?なら、遊園地に行かない!?」



「ゆ、うえんち?」



「うん!」



「一つ良いだろうか?」



「う、うん」



「ゆうえんちとは、何をする所なのだろうか?」



遊園地知らないんだ。冬磨くん……田舎に住んでたのかな?田舎でも、あるとは思うけど。



そう言えば、私、中学になってから初めて行ったんだっけ?遊園地に……
それまでは、多分行った記憶ないから。


「楽しい場所だよ?とだけ言っておくよ」



「真奈ちゃんが言うなら、そう思っておくよ」



「うん、なら明日ね?」



そう言って私達は、別れた。
途中後ろを振り返ると、冬磨くんが、ずっと私を見つめていた。


私の帰りをずっと見送ってくれてるのかな?あんな小さな体で……



それだけで、私の胸は暖かくなるのを感じたのだった。



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