僕の甘甘な想い〜ベッドの上でキミを抱きしめたかった
私達は、メリーゴーランド乗り場へと急いだ。時間がもったいないからだ。
メリーゴーランドには、もう美絵ちゃんは居なくなっていてホットした。



メリーゴーランドには、さっきよりも人が集まっていた。皆列にちゃんと並んでいる。一番後ろに着くと、見覚えのある背中が目に付いた。


ちょんと引っ張ると、怖い表情のお兄ちゃんが振り返った。


「っ……奇遇だな?」


不自然過ぎだから。


「カップルだったんだ?お兄ちゃん達って」



男同士で普通あまり来ないと思う。遊園地なんて。



「バカ!俺達は……」


「そうやねん、ついさっきなってん。ええやろ?」



お兄ちゃんの言葉を遮って一馬さんが言う。



え?それって、一馬さんが義理のお兄ちゃんになるかもって事?



ちょっと複雑だな。お姉ちゃんの恋人ならまだしも、お兄ちゃんの恋人は……



「お……お兄ちゃんを宜しく……っ痛いよ!」



私の言葉を遮ってお兄ちゃんが、私のおでこにチョップを食らわした。



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