僕の甘甘な想い〜ベッドの上でキミを抱きしめたかった

｢来須？さっきから暗いぞ｣



｢ん？私暗い？｣



｢暗いぞ!真っ暗闇に居るみたいに暗いぞ。元気出すんだ！｣



タラコクチビルは、私の頭をポンと触ると、にっこり笑った。
タラコクチビルが、一段と目立っている気もするが、私は、目をそらし何も見ていないと呪文を繰り返した。



ふと、横を見ると、真っ黒い犬が横を通りかかる。その犬は、どうやらおしっこをしたいらしいのか、うろうろしている。



いい場所を見つけると、後ろ足をあげ準備が整ったのか、犬はそのまま気持ち良さげな表情をしたのだった。



｢なんか、アホらしくなってきたかも｣



｢？｣



タラコクチビルは、首を傾げ私を見ていたけど、気にせずに一人気合いを入れる。



もう会うはずないしね！きっと、間違えてるだけだよ。あの子は