白雪姫を襲った実母と白雪姫の争い
倒れた実母の姿から悶えしんでいった様子が、
まるで美しい絵画の様に描き出されているようだった。
綺麗に乱れている髪は悔しさと哀しみを醸しだしていた。

実母の視線が白雪姫に向けられている。
その目はもう死んでいるはずなのに白雪姫をしっかり見つめている。


実母の身体は丁寧に箱に入れられた。


「お母様、とても御美しいですわ。この世で1番…」

と言って近寄り、まだ合図も無いのに持っていた炎を放り込んでしまった。

広がる煙と白雪姫の満足感溢れる小さな笑い声がその場の空気を汚した。
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