純色ー彼は芸能人!?―
"そうなんだ。じゃあ…"
で終わる訳ないし…
華恋と仲が悪くなるぐらいだったら
私が黙ってればいい事なんだもんね。
自分でついた嘘だしね。
横ではご機嫌ぎみの華恋。
本当に嬉しそうだった。
でも優がいないはずもなく…
廊下を歩いているだけで
来てるかどうかすぐに分かった。
みんな"また来てる"って話してるし
校門に近づくにつれて黄色い声が聞こえてきた。
車の前に行くとサングラスをかけた優が出てきた。
華恋を見て軽く頭を下げた。
「私の友達の華恋と
親戚の…。」
私は、華恋と優を指しながら紹介した。
"俺は、親戚か…"
私の後ろでつぶやいた気がした。