純色ー彼は芸能人!?―
2日目だけどもうみんなの視線には慣れた。
紹介が終わると優はドアを開け、私の背中を押した。
私はそれを遮るように後ろに下がり
先に華恋に車の中に入ってもらった。
横に座る事は最初から分かってた
だから今横に座っちゃうと
せっかく決めた、気持ちが揺れ動いてしまいそうだった。
私のドアを閉めると
反対側から優が入ってきた。
ドアを閉める時少し強かった。
華恋の隣。
華恋はしきりに優に話しかけ
私はその間ずっと下を向いていた。
時々、優が笑顔で話している顔を見ると
胸が苦しくなった。
華恋の家に着くと私とは反対側のドアから華恋は降りた。
私も降りようとした時
優に腕を捕まれ"家まで送っていく。"
と言われ車の中へ戻された。