純色ー彼は芸能人!?―
優の体がゆっくりと離れる。
すると私の顔に近づいてきた。
ち…近いです。
「ねぇ…さっきだけじゃなくて優って呼んでよ。
彼氏なんだからさ。」
私の右手に優の左手が触れる。
それだけで何故か安心、出来た。
まだ彼女になるなんて言ってないのに。
でも、素直に嬉しかった。
優の特別になれた気がしたから。
華恋の事を思うと胸が痛くなった。
華恋だけじゃない、優を応援してくれてるみんなに。
独り占めしちゃいけない気がしてならなかった。