純色ー彼は芸能人!?―

座った優は、私に手招きしてくる。


夜景に見とれながらも優の方へ向かい隣に座った。


「やっぱ眠い…」


と私の耳元でささやき

私の肩にもたれ掛かってきた。

夜の風に乗って運ばれてくる
優の匂いは体の匂いとは違って

頑張っている匂いがした。

なんか安心する匂い…。


寝息を立てる瞬間、

思い出すようにピクッと起き上がり
私の肩から離れた。




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