純色ー彼は芸能人!?―

私がアドレスを言い終わると
"了解っ"といい優は携帯を閉じた。


沈黙のまま
誰もいない丘には

車のエンジンの音だけが響き渡る。


優の息の音も心臓の音も
全部が聞こえた。


「家族、心配するから帰ろっか。」


沈黙の後
そう言い私の背中から優の手が離れた。


家の前まで着くと
"また明日迎えに来るから。
じゃおやすみ"
と言い走り去って行った。





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