純色ー彼は芸能人!?―
「ただいま。」
誰も居ない玄関に響く声。
正面にあるリビングのドアの透きガラスからは光がもれ
夜ご飯の後片付けの食器の音が聞こえてくる。
私は玄関のすぐ横にある階段から上に上がった。
部屋に入ってしばらく経つと
お姉ちゃんがドアをロックして中へと入ってきた。
「未来、見たよー?
彼氏出来て良かったね。
いつ出来るかってヒヤヒヤしてたよ。
車ので来たって事は…大学生と付き合ってるの?」
お姉ちゃんの頭の中に広がる妄想の世界…
でも優が芸能人でマネージャーが運転してくれたなんて
まだ言えなかった。