純色ー彼は芸能人!?―

「ただいま。」


誰も居ない玄関に響く声。

正面にあるリビングのドアの透きガラスからは光がもれ

夜ご飯の後片付けの食器の音が聞こえてくる。


私は玄関のすぐ横にある階段から上に上がった。



部屋に入ってしばらく経つと
お姉ちゃんがドアをロックして中へと入ってきた。


「未来、見たよー?
彼氏出来て良かったね。

いつ出来るかってヒヤヒヤしてたよ。

車ので来たって事は…大学生と付き合ってるの?」


お姉ちゃんの頭の中に広がる妄想の世界…


でも優が芸能人でマネージャーが運転してくれたなんて
まだ言えなかった。





< 56 / 79 >

この作品をシェア

pagetop