瞬間的・恋心
暗闇色
あたしはあれから
“いじめ”
られている。
あたしはたった一言話かけただけなのに……
そしてあたしの噂は一気にひろまった。
その内容は、
「変な子が急にウザイとか言ってきた!」
「頭おかしいんだよ」
「なんか家庭内ヤバイらしいよ」
だの
ほとんど作り話だ。
シーンとした空気
冷たい視線
誰かがあたしの噂をたてている声
あんな子に声かけるんじゃなかった
誰か助けて…
あたしは心の中で叫んでた。
あたしは変な噂が広まらないようにあの子に言いたかった。
「ねぇ…変な噂たてるのはやめてよ!!」
とビシッと言ってやりたかった。
でもそこには言えない自分がいて…
みんなが恐い
そしたら涙がでてきて
目の中には涙がいっぱいに…
あの子に伝えたくて…
そしてあたしの口からでた言葉は
「もう、やめて」
授業中だってこともすっかり忘れてあたしはポロポロ涙を静かに流した。