あたしの豹変執事

「でもさあーこのまま会えないままでいいの・・・？」
アヤが心配そうにあたしに聞いた。

「やだけど・・・どうすればいいのかわかんないし。」
あたしが溜息をつくと２人はあたしにアドバイスをくれた。


気が強くて、サバサバしてるミサキは、
「今会わなかったら後で後悔してうだうだすんでしょ？それだったらひとめだけでも会いに行ってきなよ。ちゃんとサヨナラしないと、諦めつかないじゃん。」

おとなしくて、天然のアヤは、
「会ったほうがいいよ。小さい頃からずっと面倒みててくれた人でしょ？せめて辞めた理由ぐらい聞かなきゃ納得いかないもん。」

２人にそう言われて、あたしは放課後に高坂さんに会いに行くことを決心した。



この時あたしは、新しい執事のことなどすっかりと忘れてしまっていた。