あたしの豹変執事
「ひゃっ・・・!!」

何かを言おうとしたがそれもコイツの手で遮られた。


「うるせえな。お嬢様のくせにギャーギャー騒いでんじゃねえよ。」
それは、さっきまでの礼儀正しい執事とはまるで違う男の声だった。



「あんた・・・もしかして・・・!!ママとパパ騙したの!?」

あたしがそう言うと男はクスっと笑うと答えた。


「当たり前だろ。ていうか、お前の世話するだけなんだし、適当に愛想よくしときゃあ後は何もしなくてもいいし。」


コイツ・・・っ最っ低!!!!



「パパとママに言ってくる!!!」
あたしがそう言って手を振り払うと、後ろから小さく呟いた。


「無駄だって。お前の両親はもう完全に俺のこと信用してんだよ。」
そう言うとそいつはタバコに火をつけた。


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