あたしの豹変執事

学校に着くと、友達のアヤとミサキがあたしを出迎えてくれた。
「おはよう！咲羅！！」
「おはようー！」

「ちょっと聞いてよー！！」
あたしは会うなりアヤとミサキに愚痴をこぼした。


「あたしの家に新しい執事が来たんだよー！それでそいつがすっごい腹立つんだってー！！しかも高坂さんはいなくなっちゃうしさあー・・・！！！」

そう言った瞬間、あたし後ろに人の気配がした。
そして振り向いた瞬間――・・・・。


「お嬢様。お弁当をお忘れになっていましたので持ってまいりました。」
あいつだった。
新しい執事の黒崎。
あのパパとママの前の偽者の笑顔で。


「あ、どうも・・・。」
あたしは嫌悪感むきだしでお弁当を受け取った。

お弁当を渡すと、黒崎は丁寧にお辞儀をするとあの偽者の笑顔で言った。
「失礼いたします。」