そよ風とともに
私は言葉を失ってしまいしばらくその光景を眺めていた

「おじさん?どういうこと?」


やっとの思いで声をかけることが出来た


母はほぼ即死状態だったそうだ。

「お父さんは今 生きようと必死に頑張ってるから。美咲も祈ろう。信じて祈るんだ」


そんなぁ……………

私達の祈りも虚しく まるで私の到着を待っていたかのように 父は静かに息を引き取った……………


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