そよ風とともに
陸は優しく背中をさすりながら ゆっくり私に語りかけるように話してくれた。

陸の温かい笑顔を見たら私の心の闇が少し晴れたような気がした。

「ごめんね。いきなり…びっくりしたでしょ?」

「そんなことないさ。それに…」
そういいかけてしばらく黙り込んでしまった。

えっ?
何?
不安そうに陸の顔を覗き込むと
「まぁ行けばわかるから。行こうぜ」

そういって勢いよく立ち上がった。


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