【甘短編】危険な教師~俺様を挑発してみな?やれるならな?~①
俺はそう思い寝っころがりながらそいつを見上げる。猫は、捨て猫らしく汚らしい。



まるで俺みたいだなと思う。ケンカした時の俺に似ている汚らしい猫は、前足をキレイに拭き取るように舐めている。



「ユリナ!!聞かぬなら鳴かすだけじゃ!!」



意味不明だな。こいつ…



「おい!!お前よそに行け!!」



ビクッとしながらその男は、猫を抱えて逃げるようにどこかに向かった。



はぁ?あいつなんだったんだ?



「今のは…確か、一年の子ですね?私あの子がたった今嫌いになりました」



そう笑顔を浮かべて言う一平。



「ね?」



不意に一平の顔が近付いてくる気配がする。



「襲われてもしりませんよ?」



は!?こいつ…アホか?



一平が俺の上に跨ぐ。そして、じーっと俺を見下ろす。



「恭平って無防備ですよね?」



「そうか?普通だろ?」
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