【甘短編】危険な教師~俺様を挑発してみな?やれるならな?~①
「じゃあ、あたし帰ります!」



バシ…



「先生?」



紫海が俺を見上げる。



「先生顔赤いですね?」



言われて俺の顔が赤いことに気付いた。紫海は、俺の掴んだ手を無理やり放そうと動かす。



だけど、俺が力を入れるためなかなか放れない。



「先生、あたし帰りますんで!服は、洗って返します!」



「ああ…」



「先生?放してくれませんか?」



「ああ…」



「先生!!」



「ああ…」



「先生ってば!!」



紫海の声にはっと我に返る。紫海は、困ったような表情をし俺を見上げる。



ドキン…



なんで俺…こんなドキドキしてんだ!?だかが小娘だぜ!?生徒だぜ!?なんでだよ!?


「わりぃ…」



そう言うと紫海はアハハと笑う。自然な笑顔じゃなく作った笑顔が余計に俺の胸を締め付ける。
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