桜が舞う頃に
「やっぱ、夏凜おかしいって-。なんかあった??」
隣を歩く陽菜に心配そうに聞かれる。
「大丈夫。。。だよ★」
「心配かけないでよ??しっかりしてよ、副班長★」
あたし、いちよう副班長なんだよね♪
副班長って自由に写真を撮れる権利を持ってるから♪
だから、たくさん優也の写真を撮っちゃうんだ-★
「夏凜-、この道、左だっけ??」
先頭を歩くあたしと陽菜。
「ちょっと待って-」
念入りに調べてきたここら辺の場所。
バックから地図を取り出しチェックする。
「うん、左-♪さすが、陽菜★」
「まぁね-♪」



どれぐらい歩いたんだろう。。。。
いつまでたっても1つめの目的地に着かなかった。
「ねぇ、まだつかないの??」
後ろを歩く萌の表情は辛そうだった。
「この地図で行くとこっちなんだけど。。。。」
あたしと陽菜は二人で地図を見渡す。
「ちょっと、見せろよ」
翔に地図をとられた。
「おい、これ、反対方向に進んじゃん」
「えぇ-!!!」
みんな絶叫する。
「ばぁ-かッ!!これから戻ればいい話だし★」
優也が切り出しまた歩き出す。



やっぱ優也が大好きだよ。。。♪


優也の一言でまたみんなが歩き出したし♪
「ほんと、ゥチらはダメダメですね-」
陽菜が明るくあたしに話しかける。
「そうですね-★」
思いもしなかった。
あたし達が目指す目的地にあの人がいること。。。。。


「ついたッ♪ここだよ-★」
奇跡的にもまだ他の人もいた。
限られている清掃地域の中でやはり何班かかぶるんだ。
「あ、あれ、同じクラスの男子ぢゃんッ」
嫌な予感がした。。。。
同じクラス。。。。


予感は的中したんだ。。。。
そこには美衣がいた。。。。。

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