桜が舞う頃に

「ん｡｡｡。凜｡｡。夏凜ッ??!!」
ようやく、あたしは隣であたしに声をかける萌に気がついた。
「あ、萌、ゴメン｡｡｡」
「大丈夫??」
「ゴメンね??」
平常心を保ち、黒板に書かれた席順表に目をやった。
三浦夏凜の名前を探す。
「あ、あった♪」
あたしの名前を発見★
隣の席は知らない
「真山翔」
の名前。
「あ、隣知らないしぃ｡｡。夏凜わ??」
「あたしも、隣知らないよ｡｡｡」
一気に表情が曇った。
隣が知ってるか知らないかでわ違いが大きいんだ｡｡｡。
しかも、萌と席は遠かった。
班も違うし｡｡｡。
「とりあえず、鞄、置こうか??」
それぞれの机に向かい鞄をかける。
「もしかして｡｡。三浦夏凜??」
「そうだけど｡｡｡」
あたしより背が小さい男子が話しかけてきた。
「俺、お前の隣の席の真山翔★よろしくな!!」
幼い笑顔を見せる翔。
「あ、よろしく-♪」
良かった、隣、いい人そうだぁ★
すぐに翔は男友達の輪の中へ入っていった。
あたしも、急いで萌の元へと向かった。
「萌-★隣、いい人そうだったｗ」
「良かったね-★」
萌の隣はまだ来ていないみたいだった。
「萌の隣もいい人だとぃぃねッ??♪」
「そだね-★」
萌と会話中の時でもあたしの視線の中には優也がいたと思う。
そのあたしに萌は気づいていたかな｡｡｡｡??
そして、急に教室のドアが勢いよく開いた。
「えっと、ここのクラスの担任の林真紀子です」
いかにも若い女の先生が入ってきた。
あたしの中学校生活は最高のスタートをきれそうだぁ-★


そして、入学式も終わり自己紹介。
優也の情報をゲットできたんだ♪
誕生日や血液型、好きな教科や嫌いな教科。
あと、入りたい部活。
優也、ｻｯｶｰ部に入りたいんだって★


いろんな事を知れて浮かれていたのはあたしだけだったのかもしれないね｡｡。