桜が舞う頃に
その後のあたしの自己紹介はもうぐちゃぐちゃ。
自分の番が来ても気づかないで先生に何回も名前を呼ばれていたのに
気づかないで浮かれっぱなしのあたしだった。
ようやく先生があたしを呼んでいることに気がついてあわてて
「へいッ??!!」
と、間抜けを声を出しとまどうあたしにクラス中は爆笑。。。。
あぁ-、あたしって何でこうなんだろう。。。。
けど、そのおかげで友達がたくさんできた。
その中でも一番趣味があったのは
大倉美衣ちゃん。
美衣ちゃんはショートヘアの元気系でとても可愛くて小柄な仔。
「ねぇ、夏凜ちゃんは、好きな男の子とかいるの??」
「??!!」
いきなりの美衣の質問にとまどうあたし。
「あ、いるんだぁ??♪」
「。。。。いるよ。。。」
「誰??★」
「ん-。。。。まだ、秘密。。。かな??♪」
「えぇ-!!じゃ、あたしから言っちゃうよ?」
美衣が笑顔になり口を開く。
「あたし、大野優也がスキなの-♪」
え。。。。。??
今、なんて??
大野優也って言った??
「ねぇッ!!夏凜ちゃんの好きな人も教えてよッ??★」
「あ・・・、あとちょっとしたらね??」
「そっか、話せるようになったら話してよ??」
明るく可愛い笑顔を見せる美衣。
「あたしね、好きな人を人に教えるの、夏凜ちゃんが初めてなの♪」
と、顔を赤く染めて美衣が言う。
あたし。。。どうしよう。。。。。。
「ねぇッ、夏凜ちゃん、携帯、持ってる??★」
「あ、持ってるよ??♪」
「メァド、交換しよッ??★」
「いいよ-♪」
「いっぱい、優也の相談にものってもらうから♪」
と、笑顔で言い帰ってしまったんだ。。。。。
「用事がある」と足早に帰ってしまった萌。
あたしはとぼとぼと一人で家に帰った。。。。。。。。


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