透明図
思わず息が止まるかと思った。

ミヤは、サキが昼休みに藤橋ユウヤと二人きりでいるのを見たというのだ。

サキが、なぜ藤橋ユウヤと?

「なぁに、何にも知らないの?こっちがびっくりだよ。」

ミヤが、私の驚いた顔をみて少し慌てた。

「いや、でもさぁ、こうゆう話って友達通しでも話せない時あるよね。でもびっくりしたなぁ、あのサキが」

慌ててミヤが何かをフォローしようとしてくれてるけれど、私の耳には届かなかった。

どうしよう、なにを?

助けなきゃ、なんで?

サキは、どうして?

次から次に、文章になりきらない疑問がわきあがる。

でも、なによりも、とにかく、早く。
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