透明図

私は、自分の目を疑った。
今日は何回も驚かされる。
昨日と同じように自転車にまたがり、用水通りを避けて、鳩の集まる公園にきた。

一匹のノラネコが、じっと鳩を眺めていた。

ノラネコに敵意はないように思えた。

でも、何となく気になったので私はそのネコから目をはなせずにいた。

もしかしたら、あのネコが鳩を？

そして、私には見えてしまった。

ネコの心の設計図というものを。

それは、青白い輝きを放ちっていた。そして何よりもその形状は、まさに新鮮なアオサバともいえるような、不思議な設計図だった。