【短】ぼ−いふれんど



高橋と由美が付き合ってから半年が経っていた。あたしは由美とも仲良しになっていて、由美からは相談なんかも受けている。


高橋の機嫌が悪いとメールがくる。

喧嘩をするとメールがくる。


「千穂ー(;´д⊂)」


いつだってメールの最初はあたしへの呼びかけ。でもきっと由美が呼んでるのはあたしじゃない。由美が求めてるのはあたしのしょうもない慰めじゃない。


高橋なんだ。


由美がどんなに高橋を好きか

高橋がどんなに由美を好きか


由美はただ


いつだって確かめていたいだけ。


.
< 16 / 29 >

この作品をシェア

pagetop