シークレットLOVE―犠牲なき恋心―
私、「藤 美花子(ふじ みかこ)27歳」は去年11月に転職した。
前の仕事は大嫌いじゃなかったけど、約4年勤めてそろそろ新しい事もしてみたかった。
派遣社員の友人から、派遣という働き方のメリット、デメリットを聞いていて興味があった。 そして地元大手企業を紹介され、無事に就業開始に至った。
そして、運命的出会いをした。
彼の名前は松下博和(まちしたひろかず)さん。同じ部署だけど、課は別。
あまり長身ではないしイケメンでもない。
でも、細めのメガネが良く似合うクールな顔立ち。
声がやや低めで好きな声。
初めて話をしたのは、シュレッダーのゴミが満タンになって、扱い方がまだわからなくて困っていた時。
隣に設置してある複合機にたまたま彼がいて、「もし掃除機を使うなら」と掃除道具置き場を案内してくれた。
課長だし忙しいのに親切で、でも笑顔はあまりなくクールだった。だけど、そんな姿が「かっこいいな」と思った。
ただそれだけ。
接点もなかったし、出張でほとんど顔を合わせる事もなかった。
だから何にもなく、日々は過ぎていくものだとばかり思っていた。あの日がくるまでは…
前の仕事は大嫌いじゃなかったけど、約4年勤めてそろそろ新しい事もしてみたかった。
派遣社員の友人から、派遣という働き方のメリット、デメリットを聞いていて興味があった。 そして地元大手企業を紹介され、無事に就業開始に至った。
そして、運命的出会いをした。
彼の名前は松下博和(まちしたひろかず)さん。同じ部署だけど、課は別。
あまり長身ではないしイケメンでもない。
でも、細めのメガネが良く似合うクールな顔立ち。
声がやや低めで好きな声。
初めて話をしたのは、シュレッダーのゴミが満タンになって、扱い方がまだわからなくて困っていた時。
隣に設置してある複合機にたまたま彼がいて、「もし掃除機を使うなら」と掃除道具置き場を案内してくれた。
課長だし忙しいのに親切で、でも笑顔はあまりなくクールだった。だけど、そんな姿が「かっこいいな」と思った。
ただそれだけ。
接点もなかったし、出張でほとんど顔を合わせる事もなかった。
だから何にもなく、日々は過ぎていくものだとばかり思っていた。あの日がくるまでは…