【短】おかえり


そう言って見えなくなるまで彼の背中を見つめた。



〜〜〜〜〜〜〜〜



その日の夜。


玄関のドアが開いた音で目が覚めた。



どんどんと近付いて来る足音。



私は寝室のドアに背中を向け寝たフリをする。


寝室のドアの前で消えた足音。


それと同時にゆっくりと開くドア。



そして再びその足音は私の寝ているベッドへと歩み寄る。


そっと布団をめくられる。

スッと身体を滑り込ませ私を引き寄せる。



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