ドラム女の過去~不良のあいつ~



「おい、どうする?この子」

うずくまって泣きじゃくる
秋の隣で先輩達ははなしていた。


秋は立ち上がることが出来なかった。



すばらくそのままうずくまっていると
一人の背が高い人が秋を抱きかかえた。


「えっ?!」


そのままどこかに連れて行かれる秋。


「何これ!離してよっ!」

抵抗するが身動き一つとれない。


ーうちどうなんの・・・・





ドカッ!!


「いったあ・・・」


秋は地べたに投げだされた。


「何するんですか・・・」

腰を起こそうと目線をあげると
さっきの先輩達が横にずらっと並んでいた。
ざっと4人くらい。
そして後ろに2人。
後ろのはおそらく見張りだろう。


「何ってわかんない?」

秋はその低い声に恐怖を覚える。

ー怖い・・・

「失恋を癒すのは男だよ?知ってた?」
真ん中の男が言う。

「はっ!?失恋ぢゃないです・・・」

秋は勇気を振り絞り反撃にでる。

「ごちゃごちゃうっせーな」

秋は声のトーンにおびえる。

「やれ」

一人の先輩がそう命令すると
端の2人が動き出す。


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