ドラム女の過去~不良のあいつ~
★最終章 別れ



秋は公演のブランコに
座ったままだった。


耳につけたイヤホンからは
失恋ソングが聴こえる。



その時。

イヤホンの外から
微かに聞こえる秋を呼ぶ声。


ーえ・・・・??


秋はとっさに振り向く。


その先には
顔を真っ赤にして
息を切らした渚の姿。


「あ・・・」

「やっぱりいた・・・・・」

そうつぶやいた渚は
秋のとなりのブランコに
腰を下ろす。


「・・・・・お別れパーティは?」

「もう終わった」

「ふぅん・・・・」


会話がとぎれる。




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