ドラム女の過去~不良のあいつ~



「依存症って分かる?
 それがないと
 苦しくなる。もう何も手につかない。
 やめられないんだよ・・・・」



「俺もお前依存症だよ・・・・」

渚の声はかれていた。



「このままアンタにさらに深く
 依存したら・・・
 今日みたいに・・・
 
 アンタを傷つけちゃうよ・・・」


「・・・・・・・」


渚は泣いていた。


初めてみた渚の涙。


とても愛しかった。



「そっか・・・・
 わかった」


「・・・・・ありがとう」



この日
秋と渚の関係は
友達、に戻った。




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