ドラム女の過去~不良のあいつ~
「ホントに・・・行っちゃうんだね」
秋は渚の顔をなるべく
見ないようにしていた。
見ると・・・・
せつなくなってしまうから。
「ああ・・・・。
もう・・・・会えなくなるかもな」
「この間はホントに・・・ごめんね・・・
ウチは今でもずっと染谷のこと・・・・」
「わかってるっつの!
大丈夫だよ。
それにお前は俺を傷つけたくなかったから・・・
なんだろ?
俺だって一緒だから。」
そういってニコッと笑った。
渚をよく見ると
髪の毛を黒に染めていた。
「・・・・髪!なんで黒にしたの?」
「・・・・・あっちで
全部やり直したいんだ。
俺の人生。
まー俺まだ13だからさ
これからってカンジだけどさ!」
「そっか!」